[Ruby][Rails] Ruby会議2008行ってきました♪
こんにちわ。ばたっちです。
Ruby会議2008行ってきました♪
私はRubyはRailsから入ったミーハー君なので、Rubyのコミュニティに触れるのは今回が初めて。A^^;
技術系のイベントってその技術が普及すると、企業などが入ってきて事例話とか、宣伝ばかりになってしまうけど、Rubyはまだまだギークが主役の楽しいコミュニティだと思いました。
詳しい内容はあちこちでレポートされていると思うので省略(話についていけなかったというのは秘密w)して、印象に残ったこととかをアウトプット。
一番はやっぱり、1日目のまつもとさん(matz)の基調講演が面白かったです。
まつもとさんの記事はあちこちで読んでたけど、生で声を聴くのは始めて。
話が面白く、上手で引き込まれるスピーチでした♪
テーマは「プログラミング梁山泊」。
梁山泊っていうのは、優れた人が集まる場所のことを言うそうで、これに例えて、
- 技術者が集まり
- 新しい技術が生まれ
- 世界を変える
ような技術を「梁山泊」として、コンピューティングの歴史を振り返ります。
単なる仕事の道具であったり、技術うんぬんより結果に関心があるようなものは「梁山泊」とは言えないということ。
「梁山泊」には技術力より求心力が必要、UNIXは最初から優れていたわけではないけど、技術者が集まる「場」を提供できたからいいものができた。
つまりコミュニティが重要であると。φ(.. )
例として、LISP、UNIX、Smalltalk、Javaをあげ、そして次の梁山泊は「Ruby」だとつなげていきます♪
Rubyは、LISPやSmalltalkなどの過去の梁山泊を継承し、人や楽しさに注目といった感性を大事にするという特徴のあるコミュニティのようです。
次の梁山泊と言える理由のひとつとして、Rubyの実装系がたくさん出てきていることをあげていました。
Ruby1.8、1.9などのオリジナルなCRuby、JavaVM上で動かすJRuby、Smalltalkで動かす?Rubinious。
他、Ruby.NET、IronRuby、MagLev、。。
(ちなみに、まつもとさんを始めとする少数のCRuby開発陣に比べ、バックに巨大なJavaVM開発者の後ろ盾のあるJRubyはずるいよねって(こそっと)言ってましたw)
多様性をよしとするのはUNIXと似てると思います。
同じくLLなPerlやPythonには、複数の実装系が出ていない(PythonにはJythonというのがあるようですが)という比較をされていました。
でも、以前はRubyは複雑だから複数の実装系が出てくるのはありえないって言われてたそうですね。
また、講演後の質問にもありましたが、まつもとさんはMagLevという実装系に関心を持っているというのが印象的でした。
MagLevというのはSmalltalkのVM上で動くRuby?とかで、初の商用の実装系になるそうです。
なぜ、まつもとさんはMagLevにそんなに関心を寄せているのか?という質問に対し、SmalltalkやLISPはRubyの原点であり、そちらの方面からRubyへの逆のアプローチだからだということでした。
これはたぶん、Rubyを作ったまつもとさんならではの思いなんじゃないですかね。
かつての師に認められたような感覚といえば大げさかもしれませんが。A^^;
1日目最後のライトニングトークスも面白かったですね。
コードじゃなくて考え方をJavaからRubyなんだという発表では、プロジェクトの規模を自慢するのはバカがやること、コード数、開発人数が大きくなるのは、物事を簡潔にする能力に欠けている証拠だとか、バサッと切るのは気持ちよかったです。
3Dイメージによる、ピタゴラ装置の発表は斬新でしたね。Wiiリモコンでプレゼンってカッコいいす。
個人的にはtoRuby(栃木Ruby?)の方の発表がよかったです。
年を重ねても新しい技術に積極的に挑戦している姿を見て、「ああいう風に年を取りたい」って思った人は結構いるんじゃないでしょうか?(^^;
長くなってきたのでこの辺で。
他にも、
MacRuby (Macが欲しくなってしまう。。A^^;)
RESTとRuby and Rails (URIベースな設計大事だと思う。REST勉強中です)
iKnowや食べログなどのRails運用事例 (参考になります)
JPmobile (開発苦労話に感動。ぜひ使ってみたい)
GC(ゴミ集め)の話 (GC愛すばらしい。プレゼンのGCメソッドGJ)
とか面白かったです。すげー省略。A^^;
最後に運営スタッフのみなさん、お疲れ様&ありがとうございました。m(_ _)m