Agile Conference tokyo 2013

[English]


いよいよ今年も「Agile Conference Tokyo 2013」を開催します!
毎年ご好評頂き、このイベントも今年で5年目となりました。

アジャイル開発も近年では、導入を始める大手企業も増え、 更なる広がりを見せると同時に、最新のアジャイル開発プロセスにも注目が集まっています。 そこで今年は「ソフトウェア開発からビジネスのトータルマネジメントへ ~TMSとKANBANによる~」をテーマとし、最新のアジャイル開発についてのコンテンツをご提供致します。

例年同様、基調講演はThoughtWorks社のPrincipal Consultant である, KraigT. Parkinson氏にご登壇いただき、KANBANをどのように企業において適用しビジネスを効率化できるか、についてお話し頂きます。
また特別講演では、トヨタ生産方式(TPS)のホワイトカラー(事務職)向けであるトータルマネジメントシステム(TMS)についてのお話をお聞き頂けます。

その他、開発事例や昨年より準備委員会として発足し、関心が集まっております アジャイル検定試験についてのセッションなど、多彩な内容となっております ので、是非この機会にご来場下さい。

本セミナーは抽選となっております。
お早めにご登録ください。

ThoughtWorks社(http://www.thoughtworks.com/

マーチン・ファウラーが所属することでも知られるThoughtWorks社は、システムインテグレーションとコンサルティングを主な業務とする企業であり、アジャイルコミュニティへの貢献で世界に知られています。

著書
アナリシスパターン―再利用可能なオブジェクトモデル』(ピアソンエデュケーション)
UML モデリングのエッセンス 第3版』(翔泳社)
リファクタリング―プログラムの体質改善テクニック』(ピアソンエデュケーション)
XPエクストリーム・プログラミング実行計画』(ピアソンエデュケーション)
エンタープライズ アプリケーションアーキテクチャパターン』(翔泳社)
ThoughtWorksアンソロジー―アジャイルとオブジェクト指向によるソフトウェアイノベーション』(オライリー・ジャパン)

本イベントのTwitterハッシュタグは#agiletokyoです。

お申し込み

たくさんのご応募ありがとうございました。

プログラム

09:40

受付/開場

10:10~10:20

オープニング

株式会社テクノロジックアート 取締役副社長 Minh Le
10:20~11:30

[基調講演(70分)]戦略としてのカンバン: ビジネスイノベーション のために

顧客の要求が複雑さを増す中、企業は新しい価値命題を迅速かつ容易に探し出すことが求められている。この課題に取り組んでいる現代の会社のリーダーは、どのようにアジャイルに対応し、実世界からのフィードバックに基づいて素早く方向転換するかを知る必要が ある。
この講演では、カンバンがどのように企業で活用できるかを説明する。具体的なビジネスのソリューションを実現することから、新しい顧客機会を知り、ビジネスのライフサイクルを通じて市場投入のタイミングを管理することにまでカンバンは使用できる。トヨタ生産方式やリーンスタートアップの考え方からサービス設計思考や継続的デリバリーを導き出すことで、動的な市場環境の中、ビジネスを効率的に進める方法を発見しようとしている。

講演者:
Kraig T.Parkinson(ThoughtWorks Inc. Principal Consultant)
11:30~11:40

休憩(10分)

11:40~12:20

[Session 1(40分)] アジャイルな企業のTo Beモデルを提示するScaled Agile Framework (SAFe)のご紹介

チーム単位でのアジャイル開発にはスクラムが普及しつつあるが、スクラムだけで作るべきプロダクトの企画、大規模なプロジェクトの管理、管理職の役割など従来手法を中心に体系化されていた様々な活動をすべてカバーすることはできない。
本講演では、チームのレベルを超えた企業全体でのソフトウェア開発に関連する活動や役割を提示するScaled Agile Frameworkの概要を紹介する。

講演者:
藤井 拓(株式会社オージス総研 技術部アジャイル開発センター センター長)
12:20~12:30

休憩(10分)

12:30~13:10

[Session 2(40分)] スクラムと品質
(日本マイクロソフト提供セッション-日本のアジャイル実践の現場から)

過去3回にわたり、マイクロソフトの事例やアジャイルソリューションをお伝えしてきました。昨年の第4回より日本でアジャイルを実践されている方にフォーカスを当て、日本でのアジャイル実践事例とそこで得た気づきをユーザー様に語っていただいています。
書籍で紹介されていたり、組織で決められている開発プロセスは、設計はされているが実行可能ではありません。開発のコンテキストはチームを構成するメンバーや対象のシステム、顧客、開発する時期などにより異なり、一つとして同じものはなく、それぞれの開発を実施しているその時に、開発プロセスは実装され、実行されています。
これはスクラムにおいても当てはまることです。スクラムは、最低限のフレームワークを定義していますが、それは文字通り、ソフトウェア開発を進めるための枠組みであり、その枠組みの中身をどのように実装するかを考え、実行するのは個々のチームです。 本セッションでは、「品質」をキーワードにスクラムの枠組みの中身をチームが実装、実行する考え方を事例を交えて紹介します。

講演者:
細谷 泰夫(三菱電機株式会社 通信機製作所)
13:10~14:15

昼休憩(65分)

14:15~14:55

[特別講演(40分)] エンタープライズ規模におけるカンバンの運用

近年、日本企業よりも先進的欧米企業にTPS(Toyota Production System)/TMS(Total Management System)を学ぼうとする気運が高まってきており、実際に自らの企業文化を醸成する為に塾運営を行っている企業まで出てきております。
また一方では、アジャイル手法が登場して10年以上たち、その間に様々なプラクティス(手法)が登場しています。しかし、抜本的に自らの手法を継続進化(深化)できるものは殆ど無いといっても良いでしょう。
本セッションではアジャイル手法の原点となったTPS/TMSについてプラクティスにも拘らず、本来の人間力を高める真の深化(進化)し続けるマネージメントであることについてお話しすると同時に、TPSの一つのプラクティスを基に生まれたカンバンについてエンタープライズ規模で如何に推進し運用していくのかについて事例を交えて解説いたします。

講演者:
高木 徹(株式会社豊田マネジメント研究所 副社長)
三井 伸行(株式会社戦略スタッフ・サービス 取締役)
   
14:55~15:05

休憩(10分)

15:05~15:45

[Session 3(40分)] 大規模分散アジャイルを支えるプラットフォーム

IBMの製品開発グロープでは2006年から組織的にアジャイル開発の推進を行っており、今では大部分の開発がアジャイルで行われています。大きな製品になると、数百人が世界中の何箇所にも分散した形で開発を行っており、アジャイルを大規模で分散環境で活用することは不可欠になっています。そのために次のような要件を備えたプラットフォームの利用が不可欠になっています。すなわち、情報の透明性とトレーサビリティ、ツール連携とCollaboration、そしてグローバルなスケーラビリティです。
本講演ではラショナルが提供するプラットフォームをその中心要素である、OSLC, Jazz、そしてCLMをもとに説明します。また昨今ソフトウエアをより素早くユーザーへ提供するニーズが非常に高まっており、アジャイルのスコープを拡大したDevOpsに期待が高まっています。ラショナルが考えるDevOpsの説明と、それを取り入れたプラットフォームの拡張についても言及する予定です。

講演者:
上村 務(日本アイ・ビー・エム株式会社)
15:45~16:00

休憩(15分)

16:00~16:40

[Session 4(40分)] コンパクトなチームでのアジャイル開発とその実践

シャノンでは自社のクラウドサービス開発にアジャイル開発を適用しています。
5年ほど前からScrumを中心としたアジャイルの各種プラクティスを採用してきました。さまざまな苦難を乗り越えて、現在の形になっています。
コンパクトなチームにおいて、どんなツールを利用して、具体的にどのようにアジャイル開発を実践しているかを余すところなくお話しする予定です。また、弊社にてAWS、Heroku等のクラウドインフラを使ってどのように開発を効率化しているかも言及する予定です。

講演者:
及川 喜之(株式会社セールスフォース・ドットコム)
堀 譲治(株式会社シャノン)
16:40~16:50

休憩(10分)

16:50~17:30

[Session 5(40分)] 事例から見るアジャイルの失敗と成功
(二度とアジャイルはやりたくなかった人が語るアジャイルの成功ポイント)

日立ソリューションズでは、10年以上アジャイルプロセスの適用に取り組んでいますが、全てのプロジェクトで、成功しているわけではありません。
初期の頃には、スクラムやXPの教えをそのまま適用しようとしていたのですが、適用可能なプロジェクトにも限界を感じていました。弊社が主に対象としている大規模なユーザーアプリケーション開発には、日本のソフトウェア開発の特徴もあり、アジャイル適用は諦めていた頃もありました。
今では、アジャイルのノウハウも溜まり、プロジェクトの特性に合わせて、アジャイルの適用工程や適用するプラクティスを選択していくという方法を取っています。
本セッションの前半では、日立ソリューションズのアジャイル適用の考え方と、実際のアジャイルの成功と失敗プロジェクトの例を紹介します。
後半では、アジャイルで失敗と成功を経験した者が、アジャイルで成功するために必要な、品質(Quality)、価格(Cost)、納期(Delivery/Time) プラス 変更受入れに対するスコープ(Scope) の4つの管理ポイントを中心に紹介します。

講演者:
平岡 嗣晃(株式会社 日立ソリューションズ)
奈加 健次(株式会社 日立ソリューションズ)
17:30~17:40

クロージング

株式会社テクノロジックアートベトナム CTO、PhD. Jonathan Bardin
17:40~18:00

閉場

※上記スケジュールは予告無しに変更となる可能性があります。あらかじめご了承ください。

プロフィール

Kraig T.Parkinson (クレッグ・パーキンソン)
Kraig T.Parkinson氏

ThoughtWorksのPrincipal Consultant(プリンシパルコンサルタント)
KraigはThoughtWorksの上級コンサルタントであり、IT業界で18年間の経験を有している。多くの業種のクライアントと仕事をし、複雑な市場および組織環境のもと戦略的な革新を促進している。Kraigは定期的にビジネスと技術戦略、組織設計と実施、リーン管理プラクティス、プロダクトとサービスの設計におけるガイドと実行サポートを行っている。世界中の小規模チームと大規模チームの両方で成果を上げ、複雑なファシリテーションテクニックだけでなく、ビジュアルな問題解決と意思決定メソッドも駆使して、人々に本質的な変化を促している。

高木 徹(たかぎ とおる)
高木 徹氏

株式会社豊田マネージメント研究所 副社長
富士通時代にトヨタ自動車株式会社 e-TOYOTA部に出向し、自らTPSを現場実践する。その後富士通へ戻り、富士通株式会社 生産革新本部進担当部長、自律改善推進室プロジェクト部長を歴任し、富士通株式会社における自律改善組織と活動の定着に奮闘する。そのご、豊田マネージメント研究所副社長に就任し、日本のみならず海外でのTPS/TMS普及・導入支援を行っています。海外ではIT企業のみならず、飛行機メーカーへの指導しています。 TPS検定協会理事(TMS検定作成委員)

三井 伸行(みつい のぶゆき)
三井 伸行

株式会社戦略スタッフ・サービス 取締役
ソフトウェア開発企業・ユーザー企業・外資系ソフトウェア企業で様々なシステム開発・プロジェクト運営・開発支援環境の導入を経験、2008年4月より株式会社戦略スタッフ・サービスに取締役として参画し、同時期にドットNET分散開発ソフトピア・センターで基幹系システム開発へのアジャイル手法の実践・導入支援を行っている。現在はトヨタのTPS/TMSをベースとした『Just in Time』・『たゆまないカイゼン』をシステム開発・プロジェクト運営に適応させた『すりあわせによるソフトウェア開発』を推進し、日本本来の人づくりの組織マネージメント・運用を様々な企業・組織へ指導支援している。

藤井 拓(ふじい たく)
藤井 拓

技術部アジャイル開発センター センター長
2003年よりアジャイル開発手法とプロジェクト測定の研究と、それらのプロジェクトの適用支援に従事。
認定スクラムマスター、博士(情報学)

細谷 泰夫(ほそたに やすお)
細谷 泰夫

三菱電機株式会社 通信機製作所
通信システムにおけるソフトウェア開発に従事。 アジャイル開発は, 2003年から取り組んでいる。レビューやソフトウェアテストにも関心を持っており, コミュニティを中心に活動している。
・TFSUG (Team Foundation Server Users Group) スタッフ
・アジャイルプロセス協議会 テスト・レビューWGリーダー
・Agile Tour Osaka オーガナイザー
著書: ・『JUDE で学ぶシステムデザイン』 翔泳社(2008年)
・『わかりやすいアジャイル開発の教科書』 ソフトバンククリエイティブ(2013年)

上村 務(かみむら つとむ)
上村 務

日本アイ・ビー・エム株式会社 ラショナルアジアパシフィック CTO
1986年日本アイビーエム(株)に入社、ソフトウエア開発技術の研究開発に従事。基礎研究所、ソフトウエア開発研究所、USのソフトウエア戦略部門を経て、ラショナル製品の開発を担当。2009年より現在までIBMラショナルのアジア太平洋地区のCTOの役割を担当。アジアパシフィック地区のお客様へのラショナルの戦略や製品計画の説明を通してフェードバックをいただきラショナルの戦略や製品計画に生かす役割を果たしている。

及川 喜之(おいかわ よしゆき)
及川 喜之

株式会社セールスフォース・ドットコム CTO
2000年4月に米国セールスフォース・ドットコムに入社、日本法人である株式会社セールスフォース・ドットコムの立ち上げに尽力、サービスの日本語を含む国際語化対応を担当。2002年7月以降は米国本社に復帰し、数々の主要機能の基本設計、開発に従事。2007年4月、株式会社セールスフォース・ドットコム CTOに就任、現在に至る。

堀 譲治(ほり じょうじ)
堀 譲治

株式会社シャノン 取締役 技術統括担当役員 CTO
1998年に日本オラクル株式会社に入社。アプリケーションサーバの国際化やエンジニアリングに携わる。その後、Webサービスを自分で開発したいという思いから2005年に株式会社シャノンに入社。現在はプロダクトオーナーとしてシャノンの製品のマネジメントおよび技術の統括をする。

平岡 嗣晃(ひらおか つぐてる)

株式会社日立ソリューションズ 技師
日立ソリューションズ 超上流プロセスエンジニアリングセンタ所属。
入社以来、自社の開発技術の整備と普及に従事し、近年は超上流工程のプロセス整備に従事しています。2012年から、要件定義や新事業立上げの有効な手段のひとつとしてアジャイルプロセスへの取り組みを開始し、社内向けのアジャイルプロセス実践ガイドラインの整備や、プロジェクトへのアジャイルプロセス導入から実践の支援に
携わっています。)

奈加 健次(なか けんじ)
奈加 健次

株式会社日立ソリューションズ 社会システム第2本部 グループマネジャー
自社パッケージ製品の開発を経て、2009年から「エンタープライズシステム開発」でのアプリケーション基盤・開発プロセス整備・標準化に従事しています。アジャイルプロセスでは、ファシリテーター・ITアーキテクトを経験し、現在自社でのアジャイルマスターの育成に携わっています。

Minh Le(ミン・リー)
Minh Le

株式会社テクノロジックアート 取締役副社長 マーケティング担当。
カリフォルニア大学バークレー校卒業。
プロテニスプレーヤーとして、全日本優勝などテニス界で活躍。
2008年より株式会社エヌアイエスプラスにて、ベトナムオフショアビジネスを行う。
2012年、株式会社テクノロジックアート取締役に就任。
SYNCHRONICITY TECHNOLOGIES PTE. LTD. CEO

Jonathan Bardin(ジョナサン・バーディン)
Jonathan

株式会社テクノロジックアートベトナムのCTO。
Université Joseph Fourierを卒業(PhD.取得)し、ソフトウェアエンジニアとして5年の経験を有する。 在学中、客員学者としてカリフォルニア大学や国立情報学研究所(NII-東京)にて経験を積み、 2012年~2013年: Florarisのソフトウェアエンジニアとして、OSGiに基づき、Open The BoxとAppsGate(両方とも政府系組織)の仕事に従事。 2013年:株式会社テクノロジックアートベトナム CTOに就任。