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スティーブ・メラーとの対談

昨日、某雑誌の企画で、Executable UMLの生みの親として
有名なスティーブ・メラー氏と対談を行った。
メラー氏とは、UMLの前からの付き合いなので、すでに10年以上20年近くになる。
対談では、MDA、Executable UML、UML2.0、MOFと
多岐にわたる技術的な内容で、とても充実となった。
メラー氏は、これらの技術をわかりやすく説明してくれたので、
実際の記事を見るのが楽しみだ。

ここに話の内容を書いてしまうと、雑誌が売れなくなってしまうので、
あまり書けないが、ひとつだけ紹介する。
MDAではモデル変換をTransformと呼んでいる。
Executable UMLではTranslation。このTranslationは、
モデルからコードに変換(生成)することで、そのコードは100%実行できる。
これは、UML以前からシュレアー/メラー法として、彼が実践してきたことである。
Translationをめぐってのランボー氏とのバトルは当時、とても注目されていたが、
今、振り返ると、メラー氏の言っていたことが正しかったのではないかという、個人的には思う。

Transformとは、UMLでモデル間の変換のことを言っている。
例えば、PIMレベルのUMLモデルからPSMレベルのUMLモデルに変換することを
Transformと呼ぶ。これらの日本語訳は難しい。
Translationを翻訳と訳したりするが、私は好きではない。
そうかといって、変換とすると、convertと間違われる。用語を確定するのは難しい。
それでは、某雑誌のインタビュー記事を楽しみにしてください。

                                  長瀬 嘉秀

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