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2006年06月27日

今注目されるコンポーネントベースモデリング

1990年代後半から2000年代前半は、インターネットの普及とともに
Javaによるオブジェクト指向開発が本格的に広まりだしたころでした。
当時、UMLを使ったオブジェクト指向開発方法論といえば
RUPが代表的でそれ以外の選択肢はあまりなかったように思います。
(特に日本では情報も限られていたので)

日本では広く普及しませんでしたが、アメリカでは1990年代後半に
Desmond Francis D'Souzaと Alan Cameron Willsがカタリシスという
UMLを利用したコンポーネントベース開発の方法論を発表しています。

最近は、SOAが流行しだしたことで、やっと分析・設計フェースにおいても
コンポーネントベースモデリングが注目されてきていますが、
弊社は当時からカタリシスに注目し、カタリシスベースの
コンポーネントベース開発手法を考案して、試行錯誤を重ねながら
ノウハウを蓄積してきました。

SOX法やEAなどでモデリングが注目されてきているのもそうですが、
コンポーネントベース開発についても、やっと今まで蓄積してきた
ノウハウが活かせる環境がそろってきたなとうれしく思っているところです。

カタリシスはMDAUML2.0、MicrosoftのSoftwareFactoryにも
大きな影響を与えています。書籍として発売されていますので、
ご興味のある方は一読されてはいかがでしょうか?
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0201310120/qid=1151408370/sr=1-3/ref=sr_1_10_3/249-7758931-3063524

                         テクニカルデプト  橋本 大輔

2006年06月13日

UMLの技術者認定制度について

近年UMLが普及するとともにUML技術者への需要が高まり、
UML技術者のスキルを体系化して認定する動きが出てきています。

日本におけるUML関連の技術者認定制度としては、
UMTP(UMLモデリング推進協議会)の「UMLモデリング技能認定試験」と
UTI(UML研究所)の「OMG認定UML技術者資格プログラム」の2つが存在します。

この2つともUMLを看板に掲げてはいるものの、試験の内容は大きく異なります。
UMTPの「UMLモデリング技能認定試験」は、UMLを使った「モデリング」のスキルを
認定する資格であるのに対し、OCUPはUMLの仕様で規定された「表記法」と「意味」に
関する知識を認定する資格です。

実際、業務でUMLを使ったモデリングをするためには、
表記法とモデリングの両方のスキルが必要であり、
この2つの認定制度はうまく住み分けが出来ているのではないかと思っています。

両方の資格試験とも対策本が出版されていますので、
問題の雰囲気をつかみ、腕試ししてみてはいかがでしょうか。

                         テクニカルデプト  橋本 大輔

2006年06月07日

サバレンジャー?!

技術は日進月歩、混沌とした競争社会の中、 皆様いかがお過ごしでしょうか。 この記事は、様々なことがバラバラと急速に進歩する世の中で 眩暈気味な私 "岡部" が、 不定期にお届けする雑談コーナーです。

他の真面目な記事群から浮いた内容になっていれば、何よりです。(えっ!?) *1

最初から、何か変なテンションで始めてしまいました。 後悔先に立たず、ですが、少しはテンションを戻してから、進めていきましょう。 ;-)

進歩に眩暈気味とは言いつつ、私けっこう環境オタクです。 新技術大好きです。 普段は別に「ミーハー」ということは無く、流行にも疎いのですが、 技術分野に関しては、きっと「ミーハー」なんですね。 *3

一般的にもよくあるケースで言えば、 使用するPC環境は会社のPCであってもしっかりカスタマイズする、とか。 私は、普段使用しているWebBrowserは FireFox MUAは Thunderbird ですが、ちょっと面白いExtensionを見つけるとすぐに導入して試してみたり。 *4

プライベートになると、「環境オタク」がより発揮されます。 私の自宅は・・・PCの台数こそ少ないですが、 ちょっとしたサーバールームかもしれません(汗)

本音で言うと、自宅にラックが欲しいんですが、諸事情ありまして実現いたしません(笑)

ところで、先日、暫く放置していたPodcastを整理してみたのですが・・・ そこでのチャンネルを掘り出してしまいました。

5800 RADIO SHOW
サーバ管理者や情報システム管理者である 名付けて“サバレンジャー”なアナタに向けたスペシャルプログラム! DJは赤坂泰彦。 サーバ管理者だからこそ気になる最新ニュース、 サーバ管理者のアナタの投稿で完成させる「なんでもBEST5」、 そして!サーバ管理者ならではのお悩みを解決するコーナーなど 盛りだくさんの内容となっております!

なんでしょうかね、これは(汗)

ナビゲーターに赤坂さんを起用し、結構ちゃんと作られてます。 でも、テーマがテーマだからでしょうか、 特に番組を始めてしばらくの間は微妙にやり難そうなカンジが漂ってます・・・

しかも「サバレンジャー」を連呼してます(笑)

提供がNECさんで、どうやら NECさんのサーバハードウェア販促番組なのではないか、 と私は思っています。番組内でもNECさんのサーバ紹介コーナーとかありまして。

一応 ITMdia とも提携していて、最近のグローバルなニュースなんかも (どういう基準で選んでいるかは判りませんが)見繕って紹介してくれたりもします。

まぁ、何かのときにBGM的に流しておいて、 たまに耳についたネタに含み笑いするくらいが、良い楽しみ方かもしれません。 「なんでもBEST5」では、「あぁ~、それ、あるある」なんてネタもあって、 含み笑いが出来ます。

今回はサーバーの話題が中心でした。 私はソフトウェア開発を主なフィールドとしているつもりですが、 サーバー環境のことやサーバ構築についても興味があり、 そして一般的な基準からすると、どうやらちょっとした能力者らしいです。 "好きこそ物の上手"ということかも知れませんが、 私なりにこだわりがあるのも確かです。

私が何故、サーバー(に限りませんが)の環境のことにこだわりを持っていのか、 それは、ソフトウェアを快適に動作させる為には、無視してはいられないからです。 ソフトウェア自身にとっても、ソフトウェアを動作させる"環境"にとっても、 そしてソフトウェアの使い手にとっても、又はソフトウェアの創り手とっても、 そのソフトウェアをより理想的に運用する為には、 基盤となるプラットフォームについても気を使うことが欠かせないと考えているからなのです。

私は、少なくとも自分が意を込めて創るソフトウェアには、 期待されていた以上に活用されまくって、 最後まで天寿をまっとうして欲しいのです。

さて、今度の週末はどんなサーバ構想を立てて楽しもうかしら。

*1
真面目な記事も書きます。多分。
*2
普段は静かな人間です。黙々と仕事してます。多分。
*3
興味はたくさんあります。でも実際は、追いきれません・・・
*4
他の人が使用するときに困らないように、 または自分が他のPCを使用するときに戸惑わないように、 UIであるとか操作方法に関わる部分はあまり変えないように気を付けています。
岡部 太一
テクニカルデプト デベロップメントグループ
システムエンジニア