たくさんのご応募ありがとうございました。
昨年開催した「Agile Conference tokyo 2010」では、多くの方々にご来場いただき、大盛況のうちに終えることができました。
一昨年から始まったこのイベントも今年で3年目を迎え、回を重ねるごとに来場者数も伸びており、アジャイル開発がいよいよ日本国内で本格的に広がっていくのではないかという期待を抱かざるをえません。
第3回目となる今年の「Agile Conference tokyo 2011」では、海外からメインスピーカーを招き、アジャイル開発に関する講演をしていただきます。
今年一番の見どころは、なんといっても久々の来日となるマーチン・ファウラー氏の基調講演です。No.1アジャイル開発企業として名高い ThoughtWorks社に10年以上在籍し、大規模ソフトウェア開発のコンサルタントとして常に業界の最先端を突き進むマーチン氏の最新動向は要チェックです。
また午後の特別講演では、前回に引き続き、同社 Release Principal ジェズ・ハンブル氏にスペシャルスピーカーとしてお越し頂き、海外のアジャイル開発事例についてご紹介頂きます。海外では、既に主流となっているアジャイル開発手法ですが、その先駆者であるThoughtWorks社の事例には多くの気づきが含まれているはずです。
その他、アジャイル開発ツールのご紹介や日本における導入事例、またひそかに注目を集め始めているE-AGILITY協議会によるセッションなど、多彩な内容が盛りだくさんです。
本セミナーは抽選となっております。
お早めにご登録ください。
「ソフトウェア構築自動化技術」トレーニング開催!
- 日時:2011年7月21日(木) 10:00~17:00
- 講師:マーチン・ファウラー氏 / ジェズ・ハンブル氏
お申し込みは締め切らせていただきました。
ご応募ありがとうございました。
ThoughtWorks社(http://www.thoughtworks.com/)
マーチン・ファウラーが所属することでも知られるThoughtWorks社は、システムインテグレーションとコンサルティングを主な業務とする企業であり、アジャイルコミュニティへの貢献で世界に知られています。
マーチン・ファウラーは、1980年代の半ばからオブジェクト指向に取り組みはじめ、ソフトウェア開発に関する有名な5冊の本を著しています。アジャイル・アライアンス(Agile Alliance)のメンバーであり、2001年にアジャイルソフトウェア開発宣言の起草にも関わっています。
著書
『アナリシスパターン―再利用可能なオブジェクトモデル』(ピアソンエデュケーション)
『UML モデリングのエッセンス 第3版』(翔泳社)
『リファクタリング―プログラムの体質改善テクニック』(ピアソンエデュケーション)
『XPエクストリーム・プログラミング実行計画』(ピアソンエデュケーション)
『エンタープライズ アプリケーションアーキテクチャパターン』(翔泳社)
『ThoughtWorksアンソロジー――アジャイルとオブジェクト指向によるソフトウェアイノベーション』(オライリー・ジャパン)
チャリティーグッズへのご協力ありがとうございます。
このイベントを通じて、下記の通り義援金が集まりましたことをご報告いたします。
義援金の総額:175,170円(8/4現在)
寄せられた義援金はすべて日本赤十字社を通じて、寄付させていただきます。
みなさまからの温かいご支援、ご協力、誠にありがとうございます。
被災された地域のみなさまの一日も早い復興をお祈り申し上げます。
なお、引き続きスペシャルチャリティーグッズ(e-learning教材)を販売しております。ご予約お待ちしております。
スペシャルチャリティーグッズ
東日本大震災の発生を受けて、 復興支援活動の一環として、インダストリアルロジック社のジョシュア・ケリーエブスキー氏よりe-Learning教材を特別価格にてご提供いただきました。
各教材の詳細・購入方法はこちらから
※本チャリティーグッズは、専用のお申し込みフォームをご用意しております。
当日セミナーにご参加頂けない方でもご購入は可能です。
本イベントのTwitterハッシュタグは『#agiletokyo』です。
プログラム
- 10:20
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受付/開場
- 11:00~12:00
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[基調講演(60分)]21世紀のソフトウェアデザイン
この10年ほどで、私たちは効率的にソフトウェアを設計するための各種の方法に、数々の新しいアイデアが追加されるのを見てきました。
パターンは、私たちがソリューションとこれらのアイデアを活用するための合理的規範を得ることを助けてくれます。
リファクタリングは、コードが書かれた後にシステムの設計を変更することを可能にしてくれます。
アジャイル手法(特にエクストリームプログラミング)は、変化する要件や環境に特に適していて、非常に反復的で漸進的なアプローチを提供します。講演では、これらのテクニックにおける指導的発言者である立場から、これらと他の開発がどう私たちのソフトウェア開発に影響を及ぼすかについて最近の考えを基に様々な側面からご説明します。
- 講演者:
- Martin Fowler 氏(ThoughtWorks Inc.)
- 12:00~13:00
-
休憩
- 13:00~14:00
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[特別講演(60分)]Thoughtworks社による海外導入事例
~アジャイルによる技術革新の加速と品質の改善:高パフォーマンスチームの構成要素は何か?~企業は環境変化に対応するためにかつてない速いペースで革新していく必要があります。それと同時に、企業は高品質で複雑なシステムを作成する必要があります。アジャイル開発方法論は、"価値あるソフトウェアの早期かつ継続的な提供"(アジャイル宣言)を通じて、より早い革新と高い品質の両方を可能にします。このセッションでは、組織が高品質の製品をより早く市場に提供する方法を示したいくつかのケーススタディ(トレインライン社/ガーディアン社)を紹介します。 特に、システムのアーキテクチャ、管理技術、および組織構造が、透明性と複数のフィードバックループを介して、高品質のソフトウェアと迅速なデリバリーの両方を有効にする方法に焦点を当ててお話します。
- 講演者:
- Jez Humble 氏(ThoughtWorks Inc. Build and Release Principal)
- 14:00~14:05
-
休憩(5分)
- 14:05~14:45
-
[Session 1(40分)]海外での実践状況と高品質でAgilityを高める“機械化”について
過去一年あまり、日本国内ではAgile開発に対する関心が再燃し、契約方法に関するレポートや従来型との比較論が賑わいを見せているが、海外ではもはや比較論は終焉し、革新的ビジネス・システムへの実現から、開発~運用の最適化・高品質を得る為にソフトウェア・ライフサイクル全体に対して、AgileをMethodとして利用した革新的に実用されています。それらの実践は従来型の専門エンジニアを各種ツールの下支えによってチーム・コラボレーション・自動化を行っているのが殆どで、“機械化”を上手く適応して進めています。それは、単なる人不在の“機械化”を推進するのではなく、Agile Manifestoを尊重した人にフォーカスをあてて推進している素晴らしいものです。本セッションではInnovate 2011で紹介された海外での実践状況のご紹介とIBMが推進する開発のライフサイクル全体での最適化・高品質を得るソリューションであるCLM(Collaborative Lifecycle Management)のご紹介をいたします。
- 14:45~14:50
-
休憩(5分)
- 14:50~15:30
-
[Session 2(40分)]継続的フィードバック
本年5月に米国アトランタのTech・Ed North America の基調講演でこれからのソフトウェア開発のコンセプトとして「継続的フィードバック」が発表されました。このコンセプトは、同時に発表された Visual Studio vNext を待たずして、Team Foundation Server 2010 を中心とした Visual Studio 2010 から実践していくことができます。
本セッションでは、開発スタイルを尊重し、かつ、顧客ビジネスを最大化するためのソフトウェアをデリバリーし続けるポイントと、限界を超えた開発支援ツールの今と、今後について紹介していきます。- 講演者:
- 長沢 智治氏(日本マイクロソフト株式会社 エバンジェリスト)
- 15:30~15:40
-
休憩(10分)
- 15:40~16:20
-
[Session 3(40分)]Rubyによるアジャイル開発事例
昨年実施された「平成22年度しまねIT産業振興事業 Rubyビジネスモデル研究実証事業」の1プロジェクトとして、Rubyを使用したアジャイル開発を実施しました。当社は、Rubyおよびアジャイル開発の技術アドバイザリとして参加しました。開発対象は、新規事業を立ち上げようとしているお客様のWebシステムです。この開発において、Rubyとアジャイル開発を適用し、お客様の課題を解決できるどうかを実証しました。開発にあたっては、各種開発ツールの活用や、地理的に離れた拠点をネットワークで結んだ仮想環境を利用した分散開発の適用などを行いました。本セッションでは、ユーザシステム開発にアジャイルを適用した際の結果にお客様や開発者の意見を交えながら、得られた成果と今後の課題などについて紹介します。
- 講演者:
- 朝倉 慎一氏(株式会社 日立ソリューションズ 技師)
- 16:20~16:25
-
休憩(5分)
- 16:25~16:55
-
[Session 4(30分)]技術開発現場のノウハウ共有に手をかけるな!
アジャイル開発でよみがえった、プロダクト開発弊社は、大企業からベンチャー起業制度により、たった5人のエンジニアで独立した会社で、その後外部からエンジニアを中途採用しましたが、プロダクト開発のノウハウがなかなか根付かず、うまくいきませんでした。
そこである年から、毎年新卒採用を行い、自分たちの力でエンジニアを育てていく方針に変えました。 その時アジャイル手法で提唱している「スタンドアップミーティング」や 「ペアプログラミング」の考え方が、人材育成に役立つのではないかと考え、アジャイル開発手法を取り入れました。しかしアジャイルといっても、 コンセプト自体は多くの本で書かれていますが、具体的なやり方、特にプロダクト開発についての記述はありませんでした。そのため、様々な情報を参照したり、人に聞いたりして、弊社に合った方法を作り出していく必要がありました。
今回のセミナーではその取り組みについて、実際の苦労話、裏話を含めお話しいたします。- 講演者:
- 萩原 純一氏(アクセラテクノロジ株式会社 取締役 技術開発部 部長)
- 16:55~17:00
-
休憩(5分)
- 17:00~17:25
-
[Session 5(25分)]ユーザーと開発者のどまんなかを行くE-AGILITY協議会(仮)
今この協議会がなぜ必要なのか、そして誰のための協議会なのか、を説明します。今日、IT(情報技術)の果たす役割の大きさは誰もが認めるところとなりましたが、その要であるアプリケーション開発は旧態依然としたスタイルで進められています。E-AGILITY協議会は、ITユーザーとアプリケーション開発者に出会いと情報交換の場を提供し、新しいアプリケーション開発のスタイルを実現するために設立されました。
- 17:25~17:30
-
休憩(5分)
- 17:30~17:45
-
[Session 6(15分)]アジャイル検定制度について
アジャイル開発手法が我が国に紹介、導入されてからほぼ10年が経ちました。
この間先進的なエンジニアの皆様の努力で、アジャイル開発と言う概念も理解を得つつあります。また幾多のアジャイル開発のプロジェクトも実施され事例も紹介されて来ております。
しかし残念な事に、まだまだ小規模、少人数でのアジャイル開発事例で大規模開発や、分散開発、オフショア開発と言った現在のソフトウエア開発環境下での事例は少なく、欧米の動きと比較し遅れをとっていると感じております。
複数のスクラム・チームによる大規模開発、分散開発を試行しようとした場合に、大きな問題になるのは、組織した複数のアジャイル・チームのレベルの把握や作業のバラツキの均質化など本来の開発業務外の基礎的な知識や経験に基づく要因がプロジェクト成功に大きく影響を与えます。
2008年より3年間に渡り、岐阜県にて地域のエンジニア120名にアジャイル開発(XP、スクラム)を研修、指導して来た経験よりアジャイルの知識やその理解度で、チームが困難に立ち向かう場合の対応に差が出る事がありました。
そこで2年程前よりアジャイル開発の基礎的な知識の理解度を把握(自己診断)する方法として知識の理解度テストを試行してみました。受験者の反応、評価等のフィードバックから利用可能と判断しましたので、今日その骨子をご紹介したいと思います。- 講演者:
- 戸田 孝一郎氏(株式会社戦略スタッフ・サービス 代表取締役社長)
※上記スケジュールは予告無しに変更となる可能性があります。あらかじめご了承ください。
プロフィール
- Martin Fowler(マーチン・ファウラー)
-
執筆者、スピーカー、および一般的に大口でおしゃべりなソフトウェア開発のコンサルタント。
主にエンタープライズソフトウェアの設計を中心に検討し、具体的には何が良いデザインで、良質なデザインを考え出すためには、どのような実践が必要かを研究している。オブジェクト指向技術とアジャイル手法に関する様々なトピックスの先駆者であり、「リファクタリング」、「UMLエッセンス」、および「エンタープライズアプリケーションアーキテクチャのパターン」を含む数冊の本を執筆。この10年間、本当に優れたシステムを提供する会社、コンサルティング会社としてのThoughtWorksに在籍。
その他、詳細をこちらに記載しておりますので、ご参照ください。
- Jez Humble(ジェズ・ハンブル)
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Continuous Deliveryの著者、ThoughtWorks StudiosのPrincipal。
高く称賛された本“Continuous Delivery”の著者であり、ThoughtWorks Studios(ThoughtWorks社の生産技術、開発支援ツール部門)の製品責任者。開発者、システム管理者、トレーナー、コンサルタント、マネージャー、講師など、IT分野のプロフェッショナルとして10年以上従事。多様なプラットフォームや技術を使い、非営利団体、テレコム、さらには金融サービスやネットショップ向けのコンサルティングを経験。現在は、企業がデリバリープロセスの自動化を通して、高品質で信頼性の高いソフトウェアをより速く提供し、また開発者、テスト作業者、およびオペレータの間のより良いコラボレーションを実現するための支援を担当している。
- 三井 伸行
-
株式会社 戦略スタッフ・サービス 取締役 エグゼクティブコンサルタント CTO、NPO法人ドットNET分散開発ソフトピア・センター テクニカルオフィサー。
ベンダー企業・ユーザー企業・ツールベンダー企業等で様々なプロジェクトに参画
- 数値制御装置向けシステム設計・開発
- 製造メーカの受注-生産管理システム
- 大手非鉄金属企業のシステム開発手法の棚卸
- 開発ツールの様々なプロジェクトへの導入支援
- 自治体大規模再開発プロジェクト
アジャイルプロジェクトの運営への教育・導入支援・開発チームコーチング
(チーム実績値をベースとしてTPS-Agileの実践指導とコーチング)- 基幹系会計システム開発をTPS-Agileとして導入実施
- 生産管理システム開発へのTPS-Agile導入コーチング
- スマートフォン向け開発プロジェクトのTPS-Agile導入コーチング
- 運用系へのTPS-Agileプラクティスの応用導入コーチング
等の他 多くのチーム支援実績があります。
- 畑 秀明
-
日本アイ・ビー・エム株式会社、ソフトウェア事業 ラショナル事業部 クライアント・テクニカル・プロフェッショナルズ所属。
IBM社内システムの開発保守での長年の経験をもとに開発プロセスや環境、特にプロセスやポートフォリオ管理、メトリクスのエリアでお客様の課題を解決するために日々活動しています。
- 長沢 智治
-
日本マイクロソフト株式会社 エバンジェリスト。
認定スクラムマスター。開発ライフサイクルに携わり、「開発する側」から「開発を支援する側」に回る決意をして早11年。日本ラショナルソフトウエア(現、日本IBM)などを経て、2007年よりマイクロソフトのエバンジェリストに。本イベントで唯一連続登壇している変わり者。「また、こいつか」と思われないよう、旬な新ネタをお伝えします。E-AGILITY協議会準備委員。ソフトウェアテスト技術振興協会 ツールWGメンバー。XPJUGスタッフ。
- 朝倉 慎一
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株式会社日立ソリューションズ 技師。
入社後、グループウェア、Webアプリケーションサーバなどの技術サポート、プレSE業務に10年間従事。生産技術部門に異動後、新技術分野の開拓業務を行う。現在は、RubyセンタにてRubyおよびRuby on Railsを中心にしたビジネスを推進中。
- 萩原 純一
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アクセラテクノロジ株式会社 取締役 技術開発部 部長。
1993年、早稲田大学大学院理工学研究科修士課程を修了。富士通研究所に入社。1995年に富士通に移り、1998年~1999年、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員。2001年にアクセラテクノロジの設立に携わり、現在に至る。この間、並列化コンパイラ、並列データマイニング、高性能検索ソフトウェアの研究開発に従事。
- 依田 智夫
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1997年 株式会社シナジー研究所を設立。代表取締役・プリンシパルコンサルタント。現在、シナジー研究所にて、要求開発手法の教育、ITシステム調達プロジェクト支援、アプリケーション・アーキテクチャー設計、ソフトウェア資産分析などを手がける。要求開発アライアンス理事、元総務省技術顧問。監訳書に、『リーンソフトウェア開発と組織改革』(Mary and Tom Poppendieck、アスキー・メディアワークス 、2010)など多数。
- 牛尾 剛
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株式会社匠Business Placeチーフコンサルタント、合同会社シンプルアーキテクト代表。日本電気株式会社でSE,PMとして十数年勤務したのち、株式会社豆蔵で要求開発/オブジェクト指向のコンサルタントとして活躍し、一貫して「現場で本当に使えること」にこだわり、現在に至る。アジャイル開発では黎明期からコミュニティで活躍し、先進的な事例を含め多くのアジャイルプロジェクトを成功させている。現在はアジャイル導入のコンサルタントとして活躍中。要求開発アライアンス執行委員。著書にオブジェクト脳のつくり方などがある。
- 永瀬 美穂
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株式会社ディアイスクエア アジャイルコーチ。
認定スクラムマスター、認定プロダクトオーナー。受託開発中心の業務系Webアプリケーションエンジニアであり、プロジェクトマネージャーの経験も豊富な中間管理職。「みんなが楽しく仕事できればいいな」を胸に、ここ数年はアジャイルな開発の実践とチームづくりにいそしむ日々。E-AGILITY協議会準備委員。スクラム道スタッフ。
- 戸田 孝一郎
-
株式会社 戦略スタッフ・サービス 代表取締役 社長。
1971年:日本IBM(株)入社、1998年:(株)アマダ入社、アマダ・アメリカ EVP-CIO、2003年:ペンタックス(株)入社、ペンタックスオブアメリカ社長、2006年:(株)戦略スタッフ・サービス設立、代表取締役社長、2007年よりアジャイル開発(スクラム)の導入、スクラムマスター、アジャイルチームの育成・指導及びコンサルティングを実施、また2007年より岐阜県IT産業振興の為の先進IT技術者育成のNPOを設立し(代表発起人)、アジャイル技術者をOJT方式で育成
たくさんのご応募ありがとうございました。