Agile Conference tokyo 2011

ソフトウェア構築自動化技術トレーニング ~Continuous Delivery~

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今日のシステム開発では、「コストダウン」、「柔軟な開発プロセス」、「早期リリース」がユーザー企業から求められ、その打開策の1つとしてアジャイル開発手法を採用する企業が増えています。この開発手法が進むにつれ、より効果を出すためには、ソフトウェア構築の自動化が必須となります。本トレーニングでは、ThoughtWorks 社よりその技術の第一人者であるマーチン・ファウラー氏とジェズ・ハンブル氏を講師に招き、Continuous Delivery(注)についてのトレーニングを開催します。このトレーニングでは、ユーザーが求める機能を、より高品質に、より迅速に、段階的にデリバリーするための原則や実践方法の習得を目的としています。

(注)Continuous Delivery(CD)とは、Continuous Integration(CI)の概念を更に拡張したもので、CD=CI+Delivery であり、すなわち、CIの概念に、Deliveryプロセスを統合したものです。


概要

このトレーニングでは、継続的デリバリー(Continuous Delivery)の実践的手法を解説します。アジャイル開発のひとつの手法として、常にビルドを繰り返し自動化されたテストを走らせる継続的結合(Continuous Integration)が一般的ですが、継続的デリバリーはその概念をより拡張し、非機能要求まで含めたリリースに必要な全てのテストを自動化して常にリリース可能な状態を保つことをめざすものです。このトレーニングではそのために必要な知識や技術的な実践方法を解説します。

習得知識

  • 配備パイプライン(deployment pipeline)と呼ばれるパターンにより、ビルド、テスト、配置を徐々に自動化し、最終的に継続的デリバリーをめざす方法を理解する。
  • テストと開発環境の管理を自動化するためのアジャイル開発基準と、データ管理の自動化を理解する。

アジェンダ

  1. ケーススタディ
  2. デプロイメントパイプライン
  3. 自動化テスト
  4. 継続的統合
  5. 継続的開発のテクニック
  6. コンポーネントベースのアーキテクチャ
  7. ライブデータ管理と移行
  8. 環境とインフラストラクチャ管理
  9. 継続的デリバリー管理

(当日の進行状況により、一部内容が変更となる可能性があります。あらかじめご了承ください。)

トレーニング詳細

  • ユニークなアプローチ
    このトレーニングでは、リリースからテストを介して開発へと逆にたどっていきます。そして各段階でどのようにコラボレーションを改善するべきかを分析し、デリバリープロセスをできるだけ速く効率的にするようにフィードバックを増加させていきます。受講者が自分自身でこれらの技術を使用することを実践する対話型の演習が組み込まれています。
  • 配備パイプライン(the deployment pipeline)の紹介
    配備パイプライン(the deployment pipeline)とは、ソフトウェアを提供するためのあなたの組織のバリューストリームをモデル化する実践的なシステムの作成方法を含んでいます。
    トレーニングの前半では、このパターンを紹介し、徐々にビルドとテスト、配置プロセスを自動化し、最終的にCD(continuous delivery、継続的デリバリー)を目指す方法について説明します。
  • アジャイル開発基準について紹介
    トレーニングの後半では、テストと製造環境の管理を自動化するためのPuppetの使用を含んだアジャイル開発基準について紹介します。システム移行を含むデータ管理の自動化についても説明します。
  • インクリメンタル開発と配置を可能にする開発プラクティス
    インクリメンタル開発と配置を可能にする開発プラクティスについて説明します。具体的には、何故分岐(branching)がCDにとって有害であり、むしろ、抽象化やコンポーネント化による平行開発の方が、段階的なデリバリーを行うに当たっていかに有益であるかを説明します。

当日の模様

トレーニング開始

講義を始めるジェズ氏

講義中のジェズ氏 その1


講義中のジェズ氏 その2

ジェズ氏(左)とマーチン氏(右)のツーショット

マーチン・ファウラー氏


講義中のジェズ氏 その3

トレーニング終了。お疲れ様でした。

当日使用した教材


講師プロフィール

Martin Fowler(マーチン・ファウラー)
Martin Fowler

執筆者、スピーカー、および一般的に大口でおしゃべりなソフトウェア開発のコンサルタント。
主にエンタープライズソフトウェアの設計を中心に検討し、具体的には何が良いデザインで、良質なデザインを考え出すためには、どのような実践が必要かを研究している。オブジェクト指向技術とアジャイル手法に関する様々なトピックスの先駆者であり、「リファクタリング」、「UMLエッセンス」、および「エンタープライズアプリケーションアーキテクチャのパターン」を含む数冊の本を執筆。この10年間、本当に優れたシステムを提供する会社、コンサルティング会社としてのThoughtWorksに在籍。
その他、詳細をこちらに記載しておりますので、ご参照ください。

Jez Humble(ジェズ・ハンブル)
Jez Humble

Continuous Deliveryの著者、ThoughtWorks StudiosのPrincipal。
高く称賛された本“Continuous Delivery”の著者であり、ThoughtWorks Studios(ThoughtWorks社の生産技術、開発支援ツール部門)の製品責任者。開発者、システム管理者、トレーナー、コンサルタント、マネージャー、講師など、IT分野のプロフェッショナルとして10年以上従事。多様なプラットフォームや技術を使い、非営利団体、テレコム、さらには金融サービスやネットショップ向けのコンサルティングを経験。現在は、企業がデリバリープロセスの自動化を通して、高品質で信頼性の高いソフトウェアをより速く提供し、また開発者、テスト作業者、およびオペレータの間のより良いコラボレーションを実現するための支援を担当している。


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