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ますます注目される「モデリング」

ここ最近さまざまな分野で「モデリング」が注目されているように思います。
例えば、SOX法(サーベンス・オクスリー法)では業務の可視化が必要不可欠ですし、
SOA(サービス指向アーキテクチャ)によるシステム開発でも、
ビジネスプロセスモデリングが非常に(一番?)重要なポイントとなっています。
(モデリング無しのSOAなんて絶対絶対ありえません)

各ドメインの標準仕様でもモデリングがキーワードになっているようです。
例えば、医療分野における標準仕様であるHL7(Health Level7)では、
最新版(Ver3)のコアとなる仕様にRIM(Reference Information Model)という
参照モデルが用意されていますが、これはUMLのクラス図です。
また、診療情報交換用のメッセージ設計にはHDF(HL7 Development Framework)という
RUPベースの方法論が規定されています。

EDIの標準であるebXMLでも、UMM(UN/CEFACTモデリング方法論)で作成された
BRS(業務要求仕様)なしでは、「標準」のプロセスやデータとして認められません。
(モデルによる裏づけがないと「標準」として認められないということ)

以前から、UMLやモデリングは、一部で(特にJavaなどOOベースのシステム開発で)
注目されてはいましたが、必須の技術としてまでは認識されていなかったので、
ここ最近の動きは1モデラーとして非常にうれしいですね。


                         テクニカルデプト  橋本 大輔

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