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オフショア開発とモデリング

先日、中国でオフショア開発の現場を視察する機会がありました。
視察した会社の売り上げの多くは日本から受注するシステム開発であり、
会社の中では当たり前のように日本語が多く飛び交っていました。
(使っているマシンのOSも日本語ですし、メールのやり取りも日本語でした)

中国でのオフショア開発はかなり盛んで
今のところ中国の売り手市場ではありますが、
中国国内ではどんどん新しい会社が起業しており、
開発会社間での競争は非常に激しいようです。
視察した会社は、納期や品質へ非常に強いこだわりを持っており、
こういった部分で他社と競争していくと言っていました。

中国国内での競争が激しくなっていくと、
当然成果物の品質は上がっていきますので、
ますます日本の開発案件が中国に流れていきそうです。

一般的なオフショア開発における日本側の役割は
仕様をしっかり整理して中国側に伝えることです。
しかし、従来の文章中心の設計書では、あいまいな日本語の記述が
多くなってしまい、中国側にうまく意図が伝わらないことが多いようです。
このため、オフショア開発でもUMLを用いたモデリングが注目されています。
UMLで明確な設計書を記述し、しっかりとプロジェクトをコントロールできれば
成功するオフショア開発が見えてくるのではないかと思います。


                         テクニカルデプト  橋本 大輔

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