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アジャイルALM

Agile Conference Tokyo 2010。大盛況のうちに終了しました。
3人掛けの席がほぼ3人で埋まり、急遽テーブルを追加する等、平日の無料のカンファレンス
にしては、驚異的な出席率でした。
世の中のアジャイルに対する関心の高さが、如実に表れていたと思います。
ご来場いただきました皆さま、本当にありがとうございました。

各セッション、それぞれ様々な方向に突き抜けており、個人的にも飽きることのない一日でした。
特に、ThoughtWorks 社 Jez Humble 様の基調講演や、ツールベンダー様のセッションでは、
アジャイルの最先端の情報が提供されました。
「ここまでやるんだ!!」ですとか「ここまでできるのか!!」といった驚きがあったと思います。

最近、アジャイルはむんむんと存在感を増しています。
その一つのキーワードとして、アジャイル ALM (Application Lifecycle Management)があります。
プロジェクトを進める開発プロセスとしてだけのアジャイルではなく、ビジネスとしてソフトウェアの
製造・販売・サポート・バージョンアップ等、計画から投資回収までの一連のプロセスの
隅々にまで、アジャイルの思想を行き渡らせようとするものです。
もともと、アジャイルはビジネスニーズから発展してきたものですし、
本当にアジャイル開発を進めようと思ったら、企業のビジネスそのものがアジャイルになって
ゆかないと、上手くいきません。
その意味では、当然の流れともいえます。

Agile Conference でも、そのような最先端の流れを感じ取ることができました。
IBM 様の講演では、思いっきり CALM (Collabolative ALM)という概念のご紹介がありました。
Microsoft 様の講演では、直接的な表現こそありませんでしたが、TFS の開発そのものが
アジャイルALM でなされており、同様のコンセプトであると受け止めています。

そして、Jez Humble 様の講演にあった Continuous Delivery 等は、ThoughtWorks 社の ALM の考えに基づいたものとなっています。
ThoughtWorks 社では、Adaptive ALM というコンセプトを打ち出しています。
詳細は、上記リンクからご確認下さい。
それは、具体的に ThoughtWorks Studios なる製品群で支えられています。
Jez Humble 様は、ThoughtWorks Studios の一つ Go (旧 Cruise)の製品開発責任者でもあります。
弊社でも代理販売をしておりますので、これらのコンセプトに興味をお持ちの方は、お声掛けいただければと思います。

まだまだ、日本のアジャイルは ALM とはほど遠い状況ですが、
昨今のムーブメントを鑑みるに、近い将来これらの考え方が普通になる日が来るような気がしています。

アジャイルグループ グループリーダー 設楽 秀輔

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